約一年前に住まいを替え、ようやく新しい暮らしにもなじんできました。
今回や過去の住み替えを通して、住まい探しの決断基準について行き着いた私の結論についてまとめてみたいと思います。
住まいを変えるのはビックイベント
住まいを決めるとき、賃貸ならどちらかというと気が楽かもしれません。
住んでみて不運にも「失敗したな」と思ったら別のところに比較的移りやすいですから。
それでも限りある貯蓄を使って引っ越し費用を捻出したり敷金・礼金などを考えると慎重にはなりますが。
一方で購入ならもっと身構えてしまいます。
もし選択を誤ったら何百万、場合によっては何千万ものロスが発生し、人生が狂ってしまうことになりかねません。
よほど気持ちや金銭に余裕がある人でなければそうそう住まいを売却して購入しなおすことに精神的な負担を感じない人はいないはず。
そんなわけで賃貸・購入のどちらにせよ、住まいを変えるということにはそれなりのパワーが必要で、なにより勇気をもった決断が要求されます。
不動産を探すとき、人によっては何十件と物件を見て回って決める人もいれば、数件みて即決してしまう人もいます。
結局のところどちらがよいのか?
何を基準に決断したらよいのか?
考えてみました。
決断は即決が良いか?じっくりが良いか?
50代の私は、今までの人生のなかで、アパート・マンション賃貸(4回)、新築戸建て購入(1回)、中古マンション購入(2回)を経験しています。
ちなみに直近の引っ越しの良かったことについては以下に書いています。
過去の経験のなかでの住まい探しにあたっては、何十件も物件を見て回ったこともあれば、即決したこともありました。
そういった経験を通しての結論、特に今回のマンション購入の経験を通して出した結論としては、決断は「即決」がいいか「じっくり」がいいかという軸にとらわれないほうがよいなということです。
空気感を基準にしてみる
私なりの結論としては、物件を見て気に入ったら、たとえ数件しか見ていなくても決めて大丈夫だな、ということです。
これって当たり前だろ、って感じですが。
でも、この「気に入る」にもいろいろな種類やレベルがあります。
説明するのが難しいのですが、不動産探しっていろいろ希望条件があります。
たとえば、駅近がいいとか、新築がいいとか、南向きがいいとか・・・。
そういった条件に合致するという意味での「気に入る」も大事なのですが、それ以上に空気感のようなもの、たとえばその住まい周辺の空気感、住居の中の空気感。
文字や言葉で表すことができるような条件ではなくて、もっと雰囲気、感覚、相性的に「あ、ここ良いな」と思える物件。
自分がそこに住むことを想像したときにストンと腑に落ちるようにしっくりくる物件ってあるのです。
万人が気に入るかは知らないけど「私はここがいい。ここでいい」とスッキリ思えてしまう物件。
そういった物件があれば即決すべきです。
結婚相手と同じかも
それは結婚相手を決めるときと似た感覚かもしれません。
たとえば特に希望条件に合うとかいうわけではないけれど、特別際立ったものをもっている人ではないのだけど、自分でも何がいいというのを言葉にすることはできないけど「この人がいい」っていう感覚。
パーフェクトではなくてちょっとした欠点もある人なのだけれども、その人の「空気感」的なものに惹かれてしまうような。
直観にしたがって
私の経験上、そんな空気感という意味でピンときた物件があったならそこに決めて大丈夫なのではないかと思っています。
実際、私は現在住んでいる中古物件については、3件目での決断でした。不動産屋さんに物件を見せてもらった初日の3件目にみせてもらった物件になります。
建物の雰囲気、室内の雰囲気にピンときて、自分がそこに住んでいる様子が想像できて、
「ここがいいかも。うん、ここでいいかも」
とゆるぎない確信めいた感情が沸いてきました。
もちろんそのあとに、具体的なの希望条件に合致するかもいろいろな側面で冷静に確認しました。
安い買い物ではありませんから。
そして条件面でもほぼ合格だよねと判断し、数日後に家族にも物件を見せて、そのまま不動産屋さんに購入の意思を伝えました。
その後、実際住んでみて、ここで良かったとしみじみ思うことはあっても、これといった後悔は幸いなことに特にありません。
直観って信頼できるなと改めて感じた貴重な経験になりました。
ちなみに今回の引っ越しで良かったことはこちらにまとめています。
多分、自分でも自覚していないような無意識の好みというのが人によっていろいろあって、自分の中のそういった好みに合致したのかもと思っています。
ただし、いくらピンときても希望条件から大きく外れる場合には慎重になったほうが良いかもとも思ったり。
結婚もそうですが、自分の条件には合わないけどそれでも大好きな人がいたとして、その人と結婚したとしても、いざ結婚後にこんなはずではなかったと後悔することもありそうです。
希望条件にほぼ当てはまるなら、ピンとくるものはその直観を信じてOKなのだと思います。
多分ピンときたら自分でピンときていることがわかるはず。
ピンとくる物件があったなら、それがわずか2-3件しか見ていない物件のうちの1件であっても決めて大丈夫。
念のためもう少し見てみようかなとか言っていると、その物件はほかの人に取られてしまうかもしれません。
逆にもしピンとくるものがなければ、ピンとくるものに巡り合えるまであきらめずに何十件でも何百件でも探すべき。
こうして直観を選定基準にすればきっと満足のいく選択ができるはずです。
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