ねんきん定期便などで将来的に受け取る年金額を確認してあまりの金額の低さに愕然としている私です。
ですから正直なところ、ねんきん定期便はあまり見たくありません・・・
でも受給開始年齢を調節することによって支給金額が割増しされる制度があるので、単純に将来を悲観しすぎる必要は無いかもしれません。
そもそも厚生年金の受給開始年齢はいつ?
厚生年金の受給開始年齢は、各人が生まれた年によって異なります。
65歳から受給開始になるのは以下の人たちです。
- 男性:昭和36年4月2日以降生まれ
- 女性:昭和41年4月2日以降生まれ
ただし、今後の法改正次第ではもっと受給開始年齢が後ろにずれる可能性もあります。
これが確定というわけではないのです。
あくまでも今現在(2021年現在)の情報です。
ところでこの受給開始年齢ですが、65歳固定というわけではなくて、60~70歳(さらには75歳)の間で各人が決めることができるそうなのです。
繰り下げ受給して受給額を増やす
年金額を少しでも増やしたいなら、繰り下げ制度を利用することで実現します。
(逆に繰り上げ制度を利用することで、早期に受給開始することもできます。この場合は年金額は減額されます。)
繰り下げ制度というのは具体的には65歳よりもあとに受け取るということです。
受給開始年齢による年金額の割増し率は以下のとおり。この支給金額が生涯続きます。
- 66歳 8.4%
- 67歳 16.8%
- 68歳 25.2%
- 69歳 33.6%
- 70歳 42.0%
2022年4月からはさらに75歳まで受給開始を繰り下げることができるようになるそうです。
Maxの75歳で受給開始したときの割増率がこちら。
- 75歳 84.0%
ちょっと希望の光が見えてきたような気が・・・(笑)
損得勘定は時間の無駄です
受給開始年齢によって支給金額が変わるなら、開始年齢をいつにしたら生涯トータルで一番多く受給できてお得になるのか?
そういった興味が湧いてきたりします。
でも今、損得勘定して何の意味あるの?と思ってもしまいます。
自分が何歳まで生きるかが分かっていれば明確に損得を算出することができますが、何歳まで生きるかわからない状態でいくら計算してみたところで何も結論はでません。
無意味な計算は時間の無駄。
いつから受給開始すべきかの判断基準は、単純に自分にとって納得できる(生計を立てていける)受給金額になる年齢ということでよいと思えます。
少しでも受給金額で得をしたいというなら、長生きすれば長生きするだけ多くもらえますので、損得計算している暇があったら体力づくりでもしていたほうが良さそうです。
繰り下げ受給をする人は少ない
年金額は繰り下げ受給をすることで増えるとは言いつつも、実際は繰り下げ受給をする人は過去の実績からいうとなんと1~2%程度にとどまっているそうです。
ちょっと衝撃的に少ない率です。
繰り下げ受給をするということは各人の資金面や健康面からみると難易度が高いのかもしれません。
または早期受給が得だと判断する人が多いということもあるのでしょうか。
でも今後は繰り下げ受給が増えるはず
現在は2013年に改正された高年齢者雇用安定法によって、企業には65歳までの高年齢者雇用確保措置が努力義務として課されています。
2021年4月には、この法律が改正されいわゆる「70歳定年法」が施行されます。
要するに企業には70歳まで雇用確保措置が努力義務として課されるようになります。
さらに2025年4月からは65歳定年制を軸とした措置をとることが全企業に義務付けられます。
以上を考えると今後は繰り下げ受給が実現しやすい環境が整っていくと思われます。
ただし、繰り下げ受給がしやすい状況になるのに伴って、繰り下げ時の年金額の割増し率も下がるのではないかということは懸念されます。
超高齢化社会なので仕方ありませんが。
まとめ:年金額が少ない人は生涯現役という心構えで
一昔前なら60歳定年でその後はのんびりと余生を過ごすという感覚が定番でしたが、今後は年金額が少ない人であれば生涯現役という覚悟で生きるべき世の中になります。
逆にいうと年をとっても働きやすい世の中になる・・・多様性の時代の到来です。
生涯現役であるなら、仕事自体を「苦労」だったり「面倒」だったりというイメージでとらえるよりも「チャレンジ」という前向きな楽しいイメージでとらえるようにマインドセットを変換していくことが必須です。
そうでないと一生苦労人生といったイメージの人生になってしまいますから。
生涯現役なら、心身共に健康を維持するための努力と工夫も必要になります。
そのためには今から準備すべきこと・・・色々ありそうです。
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