中谷美紀著『オーストリア滞在記』を読んで涼む

夏だし読書でもするかということで、ずっと海外旅行も行けていないから海外に関係する本にしようと選んだのが、

あの女優の中谷美紀さんが書いた『オーストリア滞在記』。

中谷さんのことは前から透明感のあるキレイな方だなとは思いつつも、もともとドラマや映画全般に関心がないために特にファンということでもなかったのですが、

Amazonでこの本のレビューが結構評価が高いということもあって興味ひかれ読んでみたのです。

この本は中谷さんがドイツ人の旦那様とのオーストリアでの暮らしを日記形式で書いたもの。

テレビなどでお見かけする中谷さんの雰囲気そのままの落ち着いていて素敵な暮らしが綴られています。

ドイツ語の学習に打ち込んだり、義理の娘との時間を楽しんだり、庭仕事をしたり・・・

暑っ苦しいところが少しも感じられない生活で、この蒸し暑い日本の夏に読むにはうってつけでした。

さてこの本の中で一番印象深かったのは、中谷さんはすごーく自立した方なんだな、ということ。

たとえば旦那様のことを「現在の夫」と表現していたり。

「現在の」って何 ?・・・と。 (笑)

普通、「私の夫」とか、単に「夫」とか書きそうなものです。

でも敢えて「現在の夫」。

別に旦那様との関係が不安定になっているとかではなくて、とても幸せなのでしょうけれども。

自立しているからこそのこの表現なんだろうなと思えました。

もちろん女優さんなので金銭面では元々自立はしているはずではありますが、ふつうは結婚すると精神的にも経済的にも甘えてしまいそう。

でもこの「現在の夫」の表現には、そんな甘えがない中谷さんを感じました。

仮に万一、旦那様と将来うまく行かなくなって別れるようなことがあっても、中谷さんは自分の足で立って行ける人なんだろうなあと。

そうでなくちゃねー、とバツイチの私としては勝手にとても共感なのです。

さらにこの本のタイトル『オーストリア滞在記』も、そんな中谷さんらしいなと。

「滞在記」って短期間の暮らし、って感じではないですか。

一年の約半分をオーストリアで暮らしているそうなので、

むしろ『オーストリア暮らし』的な感じのタイトルでもよいと思うのですが。

これもまた潔いなと。

ご自身の日本での仕事もあるだろうし、旦那様の仕事の関係などもあるのかもしれませんが、この「滞在記」という表現に中谷さんの心の身軽さを感じてしまった次第です。

要するに依存していない、ということでしょう。

旦那様にも土地にも。

愛情はたくさんあっても、あくまでも中谷さんの精神の在り方として自立しているからこういう表現になるのかなと。

格好いいなー

こういう女の人に憧れます。

中谷さんのほうがもちろん年下ではありますが。

こんな風に年下の人の生き方にも憧れたり学びをもらったりの日々です。

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